夏休み明け 子どものSOS

昨日8月19日夕方、不登校新聞石井編集長が夏休み明けに自殺が増えることについて記者会見を行いました。

来週ぐらいから2学期が始まる学校も多いかと思います。
「学校行きたくない」と思っている子どもがしんどくなってくる週末を迎えます。

「今年は不登校になる子どもが例年以上に多い感じがする」と石井編集長。
コロナが怖いとご家族で思われている場合もあり、登校しない子どもも増えてきていると思います。それ以外でも年々不登校は増えています。

学校ではコロナ前は「顔を見せたくない」という理由でマスクを常時使用している生徒がけっこういましたが、今は皆がマスクをしているので表情が見えにくくなり、かかわり方が難しくなりました。

「『学校に行きたくない』という訴えは命に関わるSOS」と石井編集長。
保護者や教師らが「TALKの原則」で対応することが必要だとのことです。

・Tell・・・心配していることを伝える
・Ask・・・自殺を考えているか率直に尋ねる
・Listen・・・話を聴く
・Keep safe・・・学校を休ませるなどの安全を確保する。
    (参考:文部科学省「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」リーフレット

「学校に行きたくない」と言ってきたら、まず話をしっかり聞いてあげてください。
「学校に行くこと」が正解ではないし、「学校へ行かない」ことも正解ではない。
原因を取り除けば解決でもないし、行けるわけでもない。
何が何だかわからない気持ちの中で戦っている子どもたち自身から出た「学校へ行きたくない」という一言。それは大きな意味を持った一言だと思います。

夏休みがあけるこの時期、子どもさんのようすを見守っていきましょう。