『教育機会確保法』ができて学校復帰優先の不登校政策を考える機会を与えられましたが、なかなか学校現場に浸透しません。
また、保護者にも伝わっていないようです。
私もSSWとして職員室にいますが、確保法が話題になったという経験はありません。
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークが『教育機会確保法』についてのリーフレットを作成しました。
https://futoko-net.org/info/2021/04/03/974/
広島県で不登校を誰がどのような形で支援をしているのかを一目でわかるものがあるのでしょうか?
行政での支援、民間での支援、フリースクール、親の会など、保護者は各自でネットなどで必死に探してたどり着くというのが現状です。
令和2年に大分県教育委員会が「不登校児童生徒支援プラン」についてリーフレットを作っています。
https://www.pref.oita.jp/site/gakkokyoiku/futoukou.html
令和3年3月に千葉県教育委員会が「千葉県不登校児童生徒・保護者のためのサポートガイド」を作成しました。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/seitoshidou/ijimemondai/documents/support.pdf
地域・学校・教師・保護者・当事者が不登校を理解するためにも、多くの人に配布できるものがあるのはいいことですよね。
不登校は、都会であろうが小さな町であろうが同じように起こることです。
小さい町の小さい学校での不登校のほうが、しんどさが大きくなります。
「教育機会確保法」の第13条を理解してもらうだけでも、保護者、児童生徒が少し楽になれるかもしれません。
不登校の児童生徒に第13条の説明をすると、ほっとした笑顔を見せてくれることが何度もありました。
でも「教育機会確保法」があっても地方では支援先が十分ではないという事情があります。
だから「不登校は困る」のです。
「教育機会確保法」は“魔法の杖”ではないのです。
みんなの不安を少しでも軽減できるような支援を考えていきたいと思います。