答えが見つからない

ずっと同じ服を着てくる子どもがいる。

同じポロシャツ、同じズボン、同じソックス。

「毎日の洗濯が大変なんですよ」と家族は言う。

その1枚がないと学校へ行けない。

家ではいろんな服を着るのは平気。

外出するときは、どんな服でも着られる。

学校へ行くときだけ、「こだわり」がでる。

学校へも来たり来なかったり。

安心できる場が校内に作られてから登校が増えた。

学校には制服がある。

自分が着ていて気持ちのいい素材の服を着ることは許されない。

規則を守らないと「反省文」を書かされる。

学校にはその「こだわり」が受け入れられない。規則だから。

なぜ「こだわら」なくてはならないのかを考えない。

校則が大事なのか?

本人が苦しまずに生きることが大事なのか?

何が一番大事にされなくてはいけないのだろう?

学校には、答えが見つからないことがいっぱいである。