不登校と向き合うこと

最近は中学校が得る通信制高校の情報も多くなったようで、学校側からも進学先を進められることも多くなったようだ。

広島は、私立の通信制高校やサポート校がとても多い。

いろいろな経験ができると宣伝しているところも多く、パンフレットを見ても楽しそう。

オープンスクールもいい感触だそうだ。

…で入学し、思っていたようなところではなかったと再び不登校がになってしまった。

4月を前に、再挑戦をしたいと別の学校への入学を希望しているとの相談が増えている。

保護者の希望は、高校くらい出ておかないと、とか、同年代の人と楽しい時間を過ごしてほしいとかであるが、苦しんでいる子どもの本心が話に出てこない。

最初の学校に多くの支払いをし、それに加えてまた新規に入学金などを支払うのはかなりの出費であるにもかかわらず、学校に行き続けることにこだわっている方もおられる。

不登校」になったのは学校の対応にも問題があるかもしれないが、行かないことを選んだことについては将来にわたって自分ですべて折り合いをつけながら生きていかなくてはならない。

中学校に行かなかったことが高校へ行けば帳消しになることではないし、大学や専門学校に進んだとしても帳尻が合うことではない。

まして「こちらがだめだから、次の学校」と親が考えては、子どもも自分と向かい合う時間がないままでまた挫折感を味わうことにもなりかねない。

2度目、3度目の挫折は自己肯定感を下げていき、回復には時間がかかる。

不登校になったらしっかりと不登校と向き合うこと。

自分の中で折り合いがついて、しっかり前を向くことができたら時に次のことを考えればいい。

不登校もひきこもりも、自分との対話の時間である。

その時に親があれこれ突っつくとかえって時間がかかり、結局は長い長い回り道になる。

しっかりと子どもに向き合って、学校にこだわらずにそれぞれの人生を考える時間にしよう。