SSW(スクールソーシャルワーカー)として経験したこと。
職員室で不登校の原因の話をしていると、先生もよくわからない場合子どもの問題としてしまうことがあるようだ。
「無気力なんですよね。分類は無気力・不安でいいですかね?」
・・・違うと思うんですが。
先生「本人も話さないし、保護者もなんだか~」
・・・原因があるものもあれば、ないけどこうなっているということもありますね。
とか言いながら話し合ったことも何度か。
保護者の心理や不登校をしている子どもの心理は当事者や経験した人にしか言葉にできないことが多い。私がソーシャルワーカーとして聞き取りをしたことを先生に説明すると、「お母さんはそんなふうに思っているんですね」「子どもはそんなふうに感じているんですね」と納得してくださることが多かった。先生は「全くそんなふうには考えていなかった。想像もしていなかった」と言われていた。先生一人一人とお話しすると理解してくださる方が多いんだけれど…
私も不登校経験者で私の子ども3人とも不登校児だった。その経験と「親の会」で皆さんと話し合い学びあってきたことが、ソーシャルワーカーとして不登校児と保護者に関わるときにとても参考になった。
学校に行かなくなるきっかけはさまざまだ。百人いれば百通り。
その家庭の背景などを理解することが不足すると、見極めができずに変な分類になってしまう。文科省もそのへんのこと、考えてほしいです。