日々意識していること ~バイステックの7原則~

私が福祉の勉強をしてみようと思ったのは、子どもたちの不登校がきっかけでした。

不登校というと「カウンセリング(心理)」を頼ってしまいそうですが、「人との接し方(対人援助)」のほうが私の不登校児たちとの生活には必要であると思いました。

相談にのってもらったソーシャルワーカーさんが「福祉の勉強してみたらいいよ」と言ってくださったことがずっと気になっていました。

子ども3人が不登校で家で過ごしているのに、私が勉強できるわけない!と思っていましたが、一番上の子どもが通信制高校に進学したころ、「一緒に勉強してみようかな…」とふと思い、福祉系大学に入学しました。

もともとお勉強をしてきた人ではないし、久しぶりの勉強だし、覚えるのも遅くなっているし、試験には何回も落ちるし、大丈夫か私?と苦しみながらの学生生活でしたが、子どもたちから「勉強しろよ!」と励まされ?、試験の時には高校生と「受かった!ダメだった!」で張り合ったりしながらなんとか卒業し、国家試験もなんとか合格することができました。

福祉のことなんかまったく興味を持っていなかったのに、学んでいくうちに「これ、子どもと接するときに必要なことだな」とか、「子どもを守るために必要なこと」など、目からウロコなこと、日々の生活に役立つことをたくさん学ぶことができました。

 

その中でも「バイステックの7原則」を学んだ時には衝撃的でした。

対人援助の基本的な考え方なのですが、「親だから・・・」と思って接していたことはひょっとして独りよがり、自己満足でしかないと考えるようになりました。

のちに知り合った先輩保護者でソーシャルワーカーの方も、この原則で不登校の子どもさんに接するようになったら、子どもさんがみるみる様子が変わっていったと話されていて、私もやっぱりそうだよねと思ったのでした。

 

ーーー バイスティックの7原則ーーー
•個別化の原則
•意図的な感情表出の原則
•制御された情緒関与の原則
•受容の原則
•非審判的態度の原則
•自己決定の原則
•秘密保持の原則

 

並べてみると難しい言葉で、私も最初は???になりました。福祉の現場では共通理解されていることです。

福祉従事者としても自分の中に落とし込むのは大変難しく、常に意識しないといけないことで、いまだに困惑することが多々あります。

しかし親としても必要なことだと思うのです。私の場合これを学んでから子どもとの接し方がずいぶん楽になったと感じています。