いろいろな人と話しているとき、
相談を受けているとき、
最近またよく聞く話だなぁ…と思うこと。
わが子が小さかった時も、同じようなことを言われた記憶が―――
「家を居心地を良くすると、学校に行く気持ちが低下して不登校が続く」
教師だったり
精神科・心療内科医師だったり
町の「カウンセラー・セラピスト」と名乗る人だったり、に言われた、と。
そんな社会的に責任がある人たちが何気なく話した一言。
子どもを大人の思い通りに動かしたい場合、その言葉は保護者には喜ばれるだろうけれど。
ほんとうにそうなのか?
根拠はどこにあるのか。
それが知りたい。
私が言い続けている「そうじゃないよ」も、多くの当事者が「家が居心地が良かったから、また元気が出てきた」と語っているからであって、それこそ数字などの根拠がある話ではないが・・・
不登校(ひきこもり)は大人がどうにかしようとしてどうにかなることではない。
子どもの気持ちを理解すること、それを受け入れるところから、だ。
大人の価値観を解体すること。
それに伴い、生活パターンを変えること。
環境を整えること。
あるべき姿に引き戻すのではなく、新しい姿を作り出すという保護者にとってとても苦しい作業をしはじめたときに、子どもたちは動き出し、成長していく。
私は、「家はすごく居心地のいい場所であるべきだ」と信じている。