学校って…

不登校新聞434号 2016年5月15日号

「中学教師に聞く不登校、クラスの子の現状は?」

私もスクールソーシャルワーカーとして中学校の職員室に席を置いているので、中学校の先生方の動きは毎日見ている。

この記事に書いてあることは「うん、うん」と思った。

小・中学校の自閉症スペクトラム発達障害)、貧困、非行、育児放棄などの問題と、学校に来ない児童生徒、学校に来られない児童生徒と、それらの保護者などの支援を行うのが現在の私の仕事の内容になっている。

いつも先生方の「どうにかしたい、どうにかしてあげたい」という熱い思いを感じている。

熱心に指導される姿には頭が下がる。

でもなんだか「子どもの気持ちは置き去り?」と思うような場面も多いことも確かだ。

なかなかほんとうの気持ちを言い出せない児童生徒は、だんまりになってしまったり、学校に来なくなってしまったり。

保護者には気持ちが言えても、それを受け入れてくれる家庭とそうではない家庭がある。

保護者が代弁して学校と話し合える場合と、学校と保護者が歩調を合わせる場合とがあり、子どもたちの思いは大人に伝わりにくいこともある。

学校に何らかの思いを持っている子どもたちが「居場所」を見つけられたらその先に進めるが、立ち止まってしまっている人たち(子どもも保護者も)も多いことも知った。

「良かれ」と思って子どもを傷つける指導をしてしまう教師がいることもあるので注意!

私の場合、我が子の不登校体験と、20年以上かかわってきた親の会や講演会で学んだこと、先輩方に教えていただいたことがとても役に立っている。経験で学んだ感覚的なもの?と援助技術を組み合わせて「何がその子どもにとって最善なのか」を探し出す。

先生って頭は賢い人なんだけれど、劣等生の私からすると「???」の感覚を持っている人もおられて、いかにして理解してもらうかで考えをめぐらしたり闘ったり。

それぞれの学校の「色」っていうものもあるので、まだまだ保護者は子どもを守るためには頑張っていかなくてはいけないんだろうな〜と思うと、「学校って・・・」と思わざるを得ない今日この頃。