「発達障害と不登校・ひきこもり」の勉強会に行ってきました。

発達障害不登校・ひきこもり」の勉強会に参加させていただきました。

広島県立総合精神保健福祉センタ―の白尾直子先生の講義です。

白尾先生はめったに講演されないので、良い機会に恵まれました。

アメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)が5月に改正されたのですが、そこで消失した判断基準がまだ一般的なので、その説明を詳しくしてくださいました。(この改正でアスペルガー症候群という名前が使用されなくなりました)

自閉症スペクトラム障害について詳しく教えてくださり、対応についての説明もありました。

不登校について、精神医療の基本的な考え方がよく理解できました。

対応方法や精神疾患との関係も学ぶことができました。

ひきこもりの対応についてもお話ししてくださいましたが、家族も巻き込んでの支援になるので、支援者に求められる視点を押さえることができました。

不登校・ひきこもりは発達障害特性があってもなくても起こりうることだということは、押さえておきたいことです。

不登校・ひきこもりになると精神医療とつながる保護者も多いのですが、残念ながらすべての精神科医師がきちんと理解しているとは言い難く、投薬で対処療法してしまう場合もあるようです。投薬に不安を持っておられる保護者のお話しをよく聞きます。

広島でも児童精神科の医師は少なく、当事者と医師の相性などもあり、なかなか思いを通じ合わせることができる医師と巡り合えないことが多いです。発達障害についてはまだ十分に理解されている状況ではありませんが、このような勉強をした支援者が増えて精神医療にかかわらなくても多様な支援が受けられる場が増えることを願っています。

現状は、医療と福祉がマッチしていない状況がたくさんあると思っています。

今後の活動のヒントになることを教えていただいた勉強会でした。