奥地圭子さん ペスタロッチ―教育賞 受賞

東京シューレ 奥地圭子さんが、ペスタロッチ―教育賞を受賞されました。

おめでとうございます。

不登校の子どもを対象にしたフリースクールの草分けで、不登校や子どもの問題について様々な問題定義をされ、行動を起こしてこられました。

わが子の不登校時代にいろいろ教えていただきましたし、「不登校を考える会・広島」を立ち上げた時から支援してくださっています。

「学校に戻ることが正しい選択である」と焦っていた長子の小学校時代。

子どもの気持ちを考えてみること、子どもの立場に立つこと、親と子のつき合い方、きょうだいとの関係、父親と母親の在り方、祖父祖母親戚とのつき合い方、毎日の生活のヒント、どのように学べばよいか(勉強の仕方)、学校の価値を見つめてみること、学校・教員とのつき合い方、地域とのつき合い方、行政とのつき合い方、福祉とのつながり方、医療とのかかわり方、進路の考え方、などなど…

目からウロコが落ちるということを経験しました。

長子に続き、結局きょうだい3人の小・中学校の不登校・登校拒否の間、彼らを否定することなく育てられたこと、親として大きな苦しみ、悲しみをを伴うこともなく安心して過ごせてこられたのは、奥地さんにさまざまなヒントを与えていただいたからでした。

現在子どもたちは、自分のしたいことを探しながら、それぞれの場所で、毎日を楽しく暮らしています。

私が福祉の国家資格を取得したのも、社会のセーフティネットから漏れてしまう子どもたちや青年たちのことを考えたいと思ったからです。奥地さんから教えていただいたことが原動力になりました。

今回の受賞は、広島県に住むものとしてたいへんうれしく思います。

これからも奥地さんのご活躍を期待しています。

中国新聞 10月25日記事】

ペスタロッチー賞に奥地さん

 広島大大学院教育学研究科(東広島市)などは24日、優れた教育の実践者を表彰するペスタロッチー教育賞の本年度受賞者にNPO法人東京シューレ(東京)理事長の奥地圭子さん(72)を選んだ。12月13日、学内で表彰式と記念講演がある。

 奥地さんは1985年、不登校の子どもを対象にフリースクールの草分けとなる「東京シューレ」を設立した。不登校への偏見が強かった時代から、子どもの居場所や親のネットワークづくりに尽力してきた点が評価された。東京都出身。4〜18歳を三原市で過ごした。

 賞はスイスの教育者で「民衆教育の父」と呼ばれるハインリヒ・ペスタロッチー(1746〜1827年)にちなみ、1992年に創設した。もみじ銀行中国新聞社が後援している。

広島大学】→ http://www.hiroshima-u.ac.jp/ed/pestalozzi/p_5a5252.html