コロナで臨時休校

なかなか衝撃的な強引な決断ですね。

世の中の混乱が大変なことになっています。

ある日突然、子どもが学校に行かない・行けない状態になる。

「仕事どうしよう!?」

「子どもだけで留守番させるの、不安」

「毎食のごはん、どうしよう」

「近くに誰も頼る人がいない」

などなど、親としては本当に困ってしまいます。

「勉強しない」

「宿題もしない」

「ゲームばっかり」「テレビばっかり」「動画を見続ける」

「ゴロゴロし続けている」

「何もしない」

子どもの生活を見ていると、親としては心配とイライラが…

「生活リズムが崩れた」

昼夜逆転している」

「外に出られないから、家の中で騒いでしまう」

親も子どももストレスが…

「行動が制限された中で家の中で顔を突き合わせていると、お互い息苦しくなってくる」

「どうすればいいのか、煮詰まってしまう・・・」

「つい、手が出てしまった」

家の中がすったもんだの状態に。

これらの問題に不登校の場合は「学習の方法」「成績」「進学」「将来への不安」「ひきこもり」なども加わってくるのですが。

しかし!!

突然学校に行かなくなった不登校児とその親たちは、ずっとず〜〜っとこのような問題と孤立無援の中で孤軍奮闘してきました。

学校にも、地域にも、家族にさえ支えてもらえない状況の中、学校に行かないことを責める冷たい言葉に耐えながら、子どもたちを守るために必死で生きてきました。

いろいろな問題をどうしていくかを共に考え続けてきた「親の会」を気持ちの支えにして…

涙を流しながら、わめきながら、大きな不安を抱えながら、耐えながら、突然のことに対して一人で向き合ってきたのです。

仕事をもっている人ももっていない人も、シングルマザーもシングルファーザーも、休業補償なんてないまま頑張ってきたのです。

突然学校生活から切り離される今回のことと、不登校児の家族がたどる道すじは同じようなものです。

今回の休業は期間限定です。不登校は先が見えない戦いですが。

不登校児の親の心理が少しわかっていただけたでしょうか?

不登校と今回のことは違うとみなさん思っておられるでしょうが・・・降りかかってくる問題は同じです。

そのほか福祉的に心配なことは、食事が取れない状態になる児童生徒が出てくることや、身体的、性的、心理的虐待の増加、ネットでのトラブル、家出(神まちなど)、犯罪への加害・被害、火事、けが、などなど、も増える可能性が出てきます。

長期の休みの後に起こる(9月1日問題のような)いろいろな問題も…

広島県教育委員会所属のスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーは非常勤職員なので3月6日で雇用期間が終了します。

現状では、3月6日以降新学期開始日まで児童生徒の支援をすることはできません。

人手不足の学校が、休校の間にできることは限られてくると思います。

がんばらなくてはいけないのは「家庭」です。

降ってわいた事がらには、知恵と勇気で立ち向かうしかありません。

そして、しんどい思いをしてきた子どもたち。

この際、ゆっくり休めることを祈ります。