なかなか衝撃的な強引な決断ですね。
世の中の混乱が大変なことになっています。
ある日突然、子どもが学校に行かない・行けない状態になる。
「仕事どうしよう!?」
「子どもだけで留守番させるの、不安」
「毎食のごはん、どうしよう」
「近くに誰も頼る人がいない」
などなど、親としては本当に困ってしまいます。
「勉強しない」
「宿題もしない」
「ゲームばっかり」「テレビばっかり」「動画を見続ける」
「ゴロゴロし続けている」
「何もしない」
子どもの生活を見ていると、親としては心配とイライラが…
「生活リズムが崩れた」
「昼夜逆転している」
「外に出られないから、家の中で騒いでしまう」
親も子どももストレスが…
「行動が制限された中で家の中で顔を突き合わせていると、お互い息苦しくなってくる」
「どうすればいいのか、煮詰まってしまう・・・」
「つい、手が出てしまった」
家の中がすったもんだの状態に。
これらの問題に不登校の場合は「学習の方法」「成績」「進学」「将来への不安」「ひきこもり」なども加わってくるのですが。
しかし!!
突然学校に行かなくなった不登校児とその親たちは、ずっとず〜〜っとこのような問題と孤立無援の中で孤軍奮闘してきました。
学校にも、地域にも、家族にさえ支えてもらえない状況の中、学校に行かないことを責める冷たい言葉に耐えながら、子どもたちを守るために必死で生きてきました。
いろいろな問題をどうしていくかを共に考え続けてきた「親の会」を気持ちの支えにして…
涙を流しながら、わめきながら、大きな不安を抱えながら、耐えながら、突然のことに対して一人で向き合ってきたのです。
仕事をもっている人ももっていない人も、シングルマザーもシングルファーザーも、休業補償なんてないまま頑張ってきたのです。
突然学校生活から切り離される今回のことと、不登校児の家族がたどる道すじは同じようなものです。
今回の休業は期間限定です。不登校は先が見えない戦いですが。
不登校児の親の心理が少しわかっていただけたでしょうか?
不登校と今回のことは違うとみなさん思っておられるでしょうが・・・降りかかってくる問題は同じです。
そのほか福祉的に心配なことは、食事が取れない状態になる児童生徒が出てくることや、身体的、性的、心理的虐待の増加、ネットでのトラブル、家出(神まちなど)、犯罪への加害・被害、火事、けが、などなど、も増える可能性が出てきます。
長期の休みの後に起こる(9月1日問題のような)いろいろな問題も…
広島県教育委員会所属のスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーは非常勤職員なので3月6日で雇用期間が終了します。
現状では、3月6日以降新学期開始日まで児童生徒の支援をすることはできません。
人手不足の学校が、休校の間にできることは限られてくると思います。
がんばらなくてはいけないのは「家庭」です。
降ってわいた事がらには、知恵と勇気で立ち向かうしかありません。
そして、しんどい思いをしてきた子どもたち。
この際、ゆっくり休めることを祈ります。