(仮称)オルタナティブ教育法を実現する会

7月8日に「(仮称)オルタナティブ教育法を実現する会」の設立総会が東京で開催されました。これは日本の教育の改革を目指す画期的な内容だと思います。 「不登校を考える会・広島」も設立総会に参加しました。 まずは設立総会の呼びかけ文をご紹介します。    皆さんは、日本の教育について、今、どうお考えでしょうか。 時代の変化と共に、新しい教育が必要になってきているのではないでしょうか。 70年台半ばより増え続けた不登校はここ10年、小中学生だけでも12万人という大台で横ばい状態が続いており、現在の学校システムに合わない子、苦しんでいる子は増え続けているといえます。  その背後には、価値観や学校への期待、子どもの状態や志向性すべてが多様化しているのに、学校や教育システムが一向に多様化していないという事実があります。生物の多様性の大事さはこの間みんなが認めるところとなっていますが、子どもの多様性、教育の多様性、学校の多様性はどうしてか認められていないのです。  不登校の子どもたちは、そのため、市民・民間で創った学校外の居場所・フリースクールで学んだり、家庭を中心に成長したりしていますが、これらは正規の教育機関と認められず、公費支援もほとんどないばかりか、いわれない差別や不利益にさらされてさえいます。これは、シュタイナー教育、デモクラティックスクール、外国人学校などにも共通しており、学校教育関係者の努力ばかりでなく、学校や教育の仕組み自体を変えていくことが今真剣に求められてきています。  私たちは、そのために、一人ひとりの大切な子どものいのちがどのような教育の場でも輝き、だれもが本当に安心でき、個性をのびのびと発揮して育っていけるようにするための多様な教育をつくることをめざしています。そして、真に子どもの学ぶ権利が保障される新しい法律「(仮称)オルタナティブ教育法」の制定を求めます。またこの法律の内容はどうあればいいのか、これから大いに議論していこうと思っています。